回転寿司店の寿司

回転寿司店で、「寿司飯(しゃり)は人肌より温かいのが本当の寿司だよ」と友人に説明すると、驚き(おどろき)ながら「今まで、温かいご飯の寿司は食べたことがない」と答えました。

その友人は、炊きたてのご飯に酢(す)を混(ま)ぜて、団扇で扇ぎながら冷えましているので、しゃりは冷たいのが本当だと思っていたと言いました。

酢飯のつくり方を料理本などで見ると、団扇で扇いで一気に冷えますように書いてあるので、完全に冷えやすのが正しいと思ってしまうのでしょう。しかも、細菌の増殖(ぞうしょく)を考えると、炊きあがりの60度以上ある温度帯から、最近の増殖スピードが落ちる20度以下になるまで30分以内に落とすことが大切なので、しゃりも20度以下のほうが安全だと思ってしまうのかもしれない。

しかし、温かいしゃりと、10度以下で保存しているネタを合わせて握り(にぎり)、それをすべに食べるのが本来の寿司なのです。

ところが、回転寿司で回転している寿司や、お土産の寿司など、握ってから食べるまで時間がある場合は、保存性のためにしゃりの温度は最もおいし温度よりも下げる必要があります。

寿司店のしゃりも、酢を混ぜた後、寿司を握る時まで人肌程度の温度で保温しておきます。それも、酢飯の温度が下がらないように、なるべく小さなお櫃を使用します。ご飯を炊いてから人肌も温度が下がらない数時間以内に握るのが、美味しい寿司の最低条件だと思います。

回転寿司でも、温かい酢飯の状態で寿司が出てくると、おいしいものです。しかし、売り上げが下がってしまったある回転寿司チェーンは、作業性を優先し、1月1回しかご飯を炊いていなかったとの情報もあります。

最低でも、昼のピーク、夕方(ゆうがた)のピークに合わせて炊飯(すいはん)していれば、お客が離れていくことを最小限に留められたのではないかと思います。

温かくおいしい酢飯が、口に入れた瞬間にほぐれ、ネタと口の中で混じり合うことで寿司のおいしさを感じることができます。寿司店のカウンターで、1個ずつ板前さんが握ってゲタに置いてくれて、それをすぐに食べるのが、最も寿司を堪能できる方法です。

最近、柔らかく煮た穴子を軽くあぶって、柔らかく握ったしゃりの上に載せて、お客の左手の手のひらに直接置いてくれるという凝ったサービスをする店もあります。ゲタの上に置いたのでは崩れてしまう柔らかさなのです。

それが、茶碗に盛ったご飯の上に穴子を置いた場合よりはるかにおいしく感じるのは、職人(しょくにん)の腕のおかげだと言えるでしょう。

もっともおいしく寿司を食べられる方法

桶や皿の上に1人前分をまとめて握って提供する場合は、少し強くしゃりを握っています。また、回転寿司でベルトコンベアの上をしばらく回す場合も、崩れないように固めに握っていまうs。お土産用や出前用の寿司、さらに固く(かたく)握ります。

カウンターで一貫ずつ食べる場合よりも、ランチの一人前を食べたほうがおいしくない、お土産はさらにおいしいと感じるのは、口に入れた時のしゃりのほぐれ具合の差です。

「回転寿司はしゃりロボットを使用しているからおいしくない」と言う方がいますが、おいしくない原因は寿司ロボットだからではなく、適温の寿司飯を柔らかく握っていないからです。

ある大手コンビニのおにぎりが、ここ数年でとてもおいしくなったと思いませんか。かつてのコンビニおにぎりは、白いプラスチック製の型にごはんを入れて、押し付けて作っていましたが、現在は手のひらで包み込むように、ベルトコンベアの上でおにぎりの形(かたち)に成形(せいけい)しています。

外側(そとがわ)がしっかり成形され、中がわわっと柔れかいおにぎりになっているのです。おそらく、寿司ロボットもさらに改良(かいりょう)されて、ふわっと握れるようになる日も近いと思います。

どうすれば、口に入れた時に酢飯がほぐれるように握れるか、日々研究している寿司店をぜひ見つけてみてください。

団扇(うちわ):薄く平らなものに柄をつけ,あおいで風を起こす道具。竹を骨とし,紙をはった丸型のものが普通。
团扇。
扇ぐ(あおぐ):1.扇,扇动。
酢飯(すめし):掺杂了醋的米饭 寿司的旧称
一気に(いっきに):1.一口气地。不停地。
冷える(ひえる):1.变冷,变凉。放凉。2.冷淡下来,变冷淡。
細菌(さいきん)
炊きあがる(たきあがる):(米饭)烧好,(饭菜)煮好.
なるべく:1.同:成る可く ;尽量,尽可能。
お櫃(おひつ):1.饭桶.
チェーン(chain):2.联营组织〔系列〕。
ほぐし:1.散落、碎片等
板前(いたまえ):1.饭馆放案板的地方,厨房。2.厨师长。3.厨师,红案。尤指日本菜的厨师
堪能(たんのう):1.熟练的;擅长于;熟悉技艺,学问等。同かんのう。
穴子(あなご):.海鳝鱼,海鳗。
炙る(あぶる):1.烤,晒。2.烤干,烘。3.烘火取暖。
載せる(のせる):1.放,搁;托。(ものを何かの上に置く。車等の上に荷物などを積む。)
直接(ちょくせつ)
凝る(こる):1.凝固,凝集。
職人(しょくにん):1.手艺人,工匠,匠人。2.行家,专家。
はるかに:2.远远,远比。程度差的很多。
桶(おけ)
皿(さら)
提供(ていきょう)
出前(でまえ):1.送菜,(送)外卖。
一人前(いちにんまえ):1.一人分。
一貫(いっかん):1.一贯,自始至终,始终如一,贯彻到底。2.一贯(重量单位),铜钱一千文。
包み込む(つつみこむ):1.包进去,包在里面。(つつみこむ。また、ふくみこむ。)

僕から奇跡でできている(2)

(思い出し)
小学先生:片仮名(カタカナ)には いくつか 似たよううな文字があるので きと付けなければなりません。
例えば、アとマ シとツ スとヌ チとテ 
相河くん 何してる。
何度も言いましたよね。授業中(じゅぎょうちゅう)は席から離れるな!

相河君:どうして 僕は 言われたとおりに できないんだろう。
爺ちゃん:一輝 ハエ(蝿)の足が何本だった?
相河君:六本
爺ちゃん:すごい発見だ。大発見だ。

(家)
相河:おはようございます。
山田:おはようございます。痛みは どうですか?
相河:まだ 痛みます。
山田:大変ですね。
相河:山田さんは 歯を抜いたことがありますか?
山田:ありませんね。
相河:歯は大事にしてください。 歯ブラスの圧は強すぎないように。
山田:ありがとうございます。
   今日は軟(やわ)らかいものだけに しておきますか?
相河:はい、ピリ辛きゅうりは やめておきます。
山田:お弁当も 軟らかいものだけにしてあります。
相河:ありがとうございます。
山田:はい。
相河:ありがとうございます。あっ
山田:どうしました?
相河:僕のズボン 洗濯(せんたく)しました?
山田:どうのズボンです?
相河:ベージュの。
山田:いま 洗っちゃってます。
相河:洗っちゃったんですか?
山田:だって 洗濯籠(かご)に入れてありましたから。
相河:ポケットの中に 入ってませんでした?
山田:何かです?
相河:抜いた歯です。
山田:はぁ?
相河:どうして洗っちゃったんですか?

相河:歯が無くなってたら 山田さんのせいですからね。
山田:相変わらず ひとのせいにするのが得意ですね。
相河:洗濯する前に山田さんがポケットの中を見てたら こんなことには ならなかったんです。
山田:ポケットなら 見ましたよ。いつかみたいにポケットティッシュが入れったまま 洗濯して もう洗濯機の中が 大変なことになってたら 困りますから。
相河:見てたら どうして 歯を見つけてくれなかったんですか?
山田:歯ですからね。
相河:あった。

(研究室)
相河:おはようございます。ヤマアラシのとげじゃないですか。
樫野木:あることも忘れよ。
相河:貸してください。午後の授業で ちょうど動物園学を やるつもりだったんです。
樫野木:いいけど。
相河:ありがとうございます。

(クリニーク)
A: 院長に頼まれてた 新し縫いぐるみです。めっちゃ可愛い子に 出会えました。
水本:何してるんですか?
相河:びっくりした。
水本:どうかしました?
相河:音(おと)がするんです。
水本:すみません 自動じゃなくて。 うちに父の代から 古いクリニークなんで。
相河:いらなくなったら下さい。
水本:何をです?
相河:この蛇口(じゃぐち)です。
水本:はい?
相河:この音 シジュウカラが反応(はんおう)する音だと思うます。これ 半径(はんけい)300 m以内のシジュウカラとつながれます。
水本:すぐに診療室に お願いします。 約束の時間過ぎですから。シジュウカラとつながるより 人の話 聞いてください。
相河:はい

A: はい もうすぐ終わりますからね。
水本:抜いた所は特に問題ないですね。 このあと ブリッジかインプラント どうしましょうか。ブリッジの場合 隣の歯を2本 削る(けずる)ことになります。
相河:虫歯でもないのに 削るんですか?
水本:はい。そういえば 抜いた歯 持ち帰って どうされたんですか?
相河:集めてるんです。
水本:集めてる?
相河:はい。子供の頃に 抜けた歯も 全部 取ってあります。
水本:珍しですね。
相河:先生は どうするんですか?
水本:乳歯(にゅうし)は 上の歯は下に 下の歯は 屋根の上に投げるんですよ。
相河:それ 誰が決めたんですか?
水本:さあ?昔から そうするものですよね。
相河:誰が決めたか わからないことをするのは 不思議です。
水本:虫歯を取っておくのも 十分 不思議だお思いますよ。 あの じゃあ 今後の治療の事 一度 考えてみてくださいね。
相河:虫歯って どうして 虫歯っていうんですか?
水本:はい?
相河:どうして 悪くなった歯を虫歯っていうんですか?
水本:昔の人は 虫を食べたとでも 思ってたんじゃないですか?
相河:それ どんな虫ですか?
水本:しりませんよ。

A: お口の中 きれいになりました〜
B: は〜い
B: ねえねえ ウサギって どうやって鳴くの?
A: ウサギ?動物の先生に 聞いてみようね。
A: 相河さん、ウサギって鳴くんですか?
相河:はい。人間のような声帯(せいたい)はありませんが 鼻を鳴らしたり 食道を狭めたりして 音を出すので それを鳴き声と呼んでいます。
A: どんな鳴き声なんですか?
相河:嬉しいときは…怒ってる時は….
水本:同じじゃないですか。
相河:全然 違います。

(教室)
相河:今日は授業を変更(へんこう)します。
   歯医者に行ったら 水道の蛇口がキツキツ!て音を出したんです シジュウカラの反応する音 バードコールになると思いました。 これらのバードコールを鳴らすと 鳥たちが鳴き返してきます。
   このバードコールは 何の鳴き声だと思いますか? 雉(きじ)です。雌(めす)です。これわ カラスです。
   次回の授業は 野外調査を行います。フィールドワークです。

籠(かご):1.筐,篮,笼。用竹、藤、铁丝等细条状物编制的用来盛东西的器物。
ヤマアラシ:豪猪
とげ:2.刺。动物的消化器官及身体表面的尖状附属突起物,有的是由毛蜕变成的(如豪猪等),有的是由鳞变形而成的(如刺鲀),有的是表皮形成的(如海胆等)。
縫(ぬ)いぐるみ:1.(内填棉絮的)布制(动物)玩偶。(芯にする物を布で包んで縫い合わせて形作ったもの。特に、綿などを芯に人や動物などの形に布を縫い合わせて作った、おもちゃの人形。)

僕から奇跡でできている

僕から奇跡でできている

(家)

相河:おじいちゃん、お腹(なか)すいた。

相河:出来(でき)だの?

おじいちゃん:ああ

相河:きれい、これ、もうだめ?

おじいちゃん:どうしたら、この器(うつわ)が輝く(かがやく)と思う?

相河:おはよう、ジョージ。

ピリ辛きゅうり入れてくれました?

山田:んっ、そういえば 歯医者 どうしました?

相河:もう痛くないので。

山田:また痛くなるんじゃないですか?

相河:大丈夫です。

山田:一輝(かずき)さんは先送りが得意ですもんね。

相河:大丈夫だって 言ってるじゃないですか。

ピリ辛きゅうり まだありますか?

山田:それで全部です。

相河:食べたかったですか?

山田:はい。

相河:また作ればいいですよ。

山田:はい 作るのは私ですけどね。

相河:何してるんですか?

山田:いえ

相河:いってきます。

山田:はい、いってらしゃい。

相河:山田さん、僕の部屋 勝手(かって)に入らないでくださいね。

山田:でも ごめ そろそろ たまってるんじゃないですか?

相河:たまってません。たまってたら出しますから。

(都市文化大学-教室)

相河:様々な生物たちが 長い年月(ねんげつ)をかけて 進化していきました。
生き残れるかどうかは戦い(たたかい)の勝ち負け(かちまけ)で決まると思いますか?
例えば 氷期(ひょうき)には絶滅(ぜつめつ)した生き物たちがいます。
でも このジャイアントパンダは氷期を生き抜き 現在も存在しています。
しかも ジャイアントパンダは繁殖(はんしょく)能力が低い(ひくい)のに 生き残っているんです。
不思議ですよね。
クマ科のジャイアントパンダはもともと肉食(にくしょく)でした。
でも 他の動物たちと 餌(えさ)を取り合っても負けるので 高地に移動し たまたま そこに生え(はえる)ている 竹を食べることにしました。
この竹っていうのが 氷期が来ても枯(か)れなかったんです。
だから 餌がなくなることは ありませんでした。
でも もともと肉食だった ジャイアントパンダの腸(ちょう)は 竹をうまく消化できず 十分な栄養もとれないので あまり動かないようにしました。
そんなことをしていたら 他のどう猛(もう)な肉食動物に襲われ(おそわれ)てしまうところですが 高地には そもそも生き物が少なく 襲われることはありませんでした。
つまり 戦いに勝った者が生き残ったわけではないのです。パンダが生き残れたのは 自分の弱さ(よわさ)を受け入れ 高地に逃げたことに始まり 今までだったら 絶対に食べることのなかった…

(都市文化大学ー研究室)

事務長:また遅刻しましたよね?
相河:そうでしたっけ?
事務長:5分でも遅刻は遅刻です。授業は時間通りに 始めてもらわないと困ります。
相河:誰が困るんですか?
事務長:学生(がくせい)たちに示しがつかない といっているんです。出席だって ちゃんと取ってください。
学生たちが うわさしています。
相河先生の授業は出席を取らないから、出なくても大丈夫だって。
相河:ちゃんとやっています。
事務長:ちゃんとというのは 毎回 必ず 出席を取るということです!授業の度に(たびに)取るんです!とても重要なことですから、ちゃんとやってください。
いいですね!

野木:そんなに怒って疲れませんか?
事務長:疲れますよ。
野木:大学は社会で うまくやっていけない人たちの集まりなんですから、まともなのは 僕くらいじゃないですか?
事務長:そうは言っても これぐらいのことは やってもらわないと。

野木:いかがでした?アフリカの海洋会議は。
教授:はい そんなことより すごいもの見つけちゃいましたよ。
相河:コプロライドじゃないですか!
事務長:なんですか?
教授:しっかり原形を留めた(とどめる)ふんの化石(かせき)だよ。
相河:きれいです。
事務長:失礼します。
相河:一億年以上の前のものですか?
教授:6500万年くらいじゃないかな?
相河:ギニアに行ったときのことを思い出しました。
教授:エジプトハゲワンね。
相河:はい 黄色い(きいろい)ふんを食べるのか 十日間(とおかかん)ふんを見張り(みはり)続けました。
教授:現れ(あらわれ)たのは エジプトハゲワンじゃなくて…ニシコモヒキガエル
教授:ふんの話はたり切りがない。この続きはランチでもしながら どう?
相河:はい
野木:喜んで。学食でよろしいですか?
教授:はい、じゃ 10分後ね。
相河:僕は弁当 持っていきます。
教授:ええ?山田さんの弁当か?
相河:はい
教授:うまいんだよな。
相河:ああ、これ。
教授:やるよ。
相河:ほんとですか?本当に 僕が もらっていいんですか?コブラアイドよ。
教授:あげた!
相河:ありがとうございます。
野木:山田さんって?山田さんって誰なの?
相河:家政婦の山田さんです。
野木:家政婦が毎朝来て 弁当 作ってくれるの?
相河:一緒に住んています。
野木:住み込みの家政婦?いつから?
相河:20年前です。
野木:お坊ちゃま?(おぼっちゃん)

(家)
山田:入ります。ほ〜ら〜、たまってる。あら。。。

(研究室)
野木:あ〜ら それは残念だね〜。
ねえ これ いつも 持ってるけど何 入ってんの?
相河:触(さわ)らないでください。
教授:行こうか! どうした?
相河:歯が。
教授:はあ?

(クリニック)
A:お願いします。しばらくお待ちください。
B:はい

水本:もうちょっとで終わるからね。痛くないね。上手 上手。 はい 終わりました。
B:はい 頑張れました。
お母さん:おいで 何か もらえるのかな?
B: ほ〜ら シールあるよ。(シーる:3.装饰性贴签,有图案或字的纸条等。)行こっか お疲れ様。
水本:ここに来るとき 直樹君に 痛くないから 大丈夫っておっしゃいました?
お母さん:行きたくないって 渋ったので。
水本:痛くないのは 嘘になってしまいます。信頼関係が崩れて 次回(じかい)もっと拒絶(きょぜつ)することも考えられるので 気をつけてください。
お母さん:はい すみません ありがとうございます。
水本:お大事に。

A:院長
水本:はい
A:鮫島教授のご紹介の患者(かんじゃ) いらっしゃいました。
水本:わかりました。

水本:鮫島教授には 父の代から来ていただいて おつきあいが長いんです。
相河:僕も長いです。大学の時 鮫島先生の 動物心理学の授業う受けたのが 始まります。
水本:そうなんですね では・・・
相河:鮫島先生と岐阜(ぎふ)で鹿の群れを調査したことがあって 森にカメラを付けたんですけど 知ってます?
あれって ただ付ければいいんじゃなくて ほんのちょっと角度が違うだけで 何も映らなくなるんです。
鮫島先生は すぐに その角度がわかって すごいんですよ。
水本:そんなんですか では・・・
相河:それで 森に三日間 寝ないで歩き回って カメラを100個付けたんです それから クマが出たんです クマが出た原因は…
水本:倒しますね。
相河:クマが出だ原因は 僕は歯を磨いたせいで 歯磨き粉の人工的なにおいを数百メートル先にいたクマが嗅(か)ぎつけて それでクマが…
水本:お口 開けでください。 これですね。痛いですよね。
 かなり前から 痛かったんじゃないですか?
相河:はい
水本:どのくらい前ですか?
相河:8月5日です。
水本:随分(ずいぶん)と明確(めいかく)ですね。
相河:和歌山(わかやま)の河川敷(かせんじき)で調査をしていたら。数千羽ものツバメが集まってきた日です。
 ツバメはあそこで力を蓄えて そこから 東南アジアに飛んでいくんです。

水本:虫歯(むしば)の治療ですが……
相河:虫歯ですか?
水本:はい
相河:本当に虫歯ですか?
水本:はい
相河:そんなはずありません。
水本:歯 痛いんですよね?
相河:歯は子供の頃から しっかり磨いてきました。
水本:しっかり
相河:はい
水本:エナメル質(しつ)がすり減っているのは 歯ブラスの圧(あつ)が強すぎたのかもしれませんね。
相河:それで虫歯になったんですか?
水本:いえ それと虫歯は関係ありません。 虫歯の治療ですが ええ〜 歯を抜いて インプラント または…
相河:抜くんですか?
水本:はい
相河:治せないですか?
水本:歯を残すのは難しいですね。
相河:わかりました。じゃあ 治せる先生を探します。
水本:えっ
相河:先生は治せないんですよね?
水本:いや あの 私は治せないのではなく どの先生も治せません。 X線に根(こん)分岐部病変が映っていますので 虫歯は深く 進行しています。もっと 初期にいらしていただけたら 保存治療もできたかもしれませんが この状態で 歯を残すのは 不可能かと思われます。 何がご質問は?
相河:帰ります。
水本:えっ?

(家)
山田:おいしそう
相河:ただいま
山田:お帰りなさい。きのこ(1.蘑菇,菌,蕈。)とサマンの炊き込みご飯 すっごくおいしく出来ました。もう 絶品(ぜっぴん)です。
ああ ピリ辛きゅうりも作りましたよ。
相河:いらないです。
山田:晩ご飯 食べないんですか?私 一人で 頂きますから。 美味しい。
相河:山田さん、僕の部屋に入りましたね。
山田:お弁当を忘れてあったら それを取りに入っただけです。
相河:弁当 どうしたんですか。
山田:おいしく頂きました。
相河:そっか。あれ?えっ それ おかしいですようね。部屋に入らなかったら 弁当忘れたかどうかなんてわからないですよね。
山田:こめだけ捨てようと思ったんです。
相河:僕が自分でやるって言ったはずです。
山田:たまってたじゃないですか。
相河:僕が良ければ それでいいんです。ほっといてくだ…
山田:歯ですか?
相河:山田さんのせいです。
山田:あ?
相河:歯を抜かなきゃいけないって言われました。
山田:誰にです?
相河:歯医者にです。
山田:歯医者 行ったんですか?
相河:すぐに行かなかったのは 山田さんのせいです。
山田:はい?
相河:僕のこと先送りにするのが得意って言いましたよね。
山田:はい
相河:一回だけじゃないですよ。昔から何度も何度も。誰だって得意技を持ってたら すぐに 使いたくなるじゃないですか だから 僕は先送りにするっていう得意技を使ったんです。山田さんが得意だなんて言わなければ こんなことには ならなかったんです。
笑ってごまかさないでください。
山田:ごまかしてるのは一輝(かずき)さんです。人のせいにして ごまかさないでください。

山田:はい これなら 食べられますよね。
相河:いただきます。

相河:おやすみ ジョージ

(都市文化大学)
相河:出席カードを配り(くばり)ます、前回と前々回の分も書いて出してください。余ったら前に持ってください。

(クリニック)
水本:もしもし
相河:もしもし 相河です。こんにちは。
水本:こんにちは どうされました?
相河:今日 診てもらえますか?
水本:え〜っと ご予約でいっぱいですが 緊急ということでしたら もちろん対応(たいおう)されていただきます。
相河:緊急です。
水本:では 4時15分 いかがでしょうか?
相河:四時十五分
水本:ご予約の患者様の合間を縫う(ぬう)ので 時間厳守(げんしゅ)でお願いできますか?
相河:はい わかりました。
水本:では 4時15分 お待ちしております。
相河:4時15分 ありがとうございます。

A&B:戻りました。
水本:4時15分 相河さんの予約入りましたから。
A&B: はい

(都市文化大学ー研究室)
事務長:樫(かし)野木准教授 これに……
事務長:相河先生 出席カード 全部 色が同じじゃないですか!
相河:ダメでしたっけ?
事務長:ダメですよ。学生が出席をごまかさないように 授業ごとに色を変えてくださいって言いましたよね!ねっ それから!
鮫島:相河先生
相河:はい
事務長:いいですね!相河先生!いいですね!
鮫島:大変そうだね。
相河:熊野事務長には 怒られてばかりです。
鮫島:怒るのが仕事だから。座って。
相河:どうして 僕を先生にしたんですか?そのうち わかるって言われましたが 全然わかりません。
鮫島:まだ半年だからね。
相河:授業中も寝ている学生がいます。
鮫島:そのうち 起きるでしょ。順調だよ 相河先生。
相河:先生って呼ばれるのも いまだに慣れません。
鮫島:俺なんて教授だよ。学部長だよ 全然慣れないよ。どうした?
相河:鮫島先生のことも鮫島教授って呼んだほうがいいですか?
鮫島:呼ばなくていいよ。一輝の好きなようにすればいい。
相河:職場では 相河先生で お願いします。
鮫島:さすが 相河先生だ。

樫野木:鮫島教授 何だって?
相河:ああ あった!

(クリニック)
水本:相河さんは?
A: まだ いらっしゃってません
水本:連絡は?
A: ありません

B: 最後の患者さんの後になりますけど どうされますか?
相河:お願いします。
B: じゃあ お待ちになってください。
相河:ありがとうございます

相河:カメに歯はありませんよ。絶滅したカメには歯があったかもしれない という説がありますが 現在 存在しているカメに 歯はありません。
光一:ほんと?
相河:ほんと
光一:うさぎは歯 あるよね。
相河:ウサギには歯が28本あります。前歯と奥歯は 一日0.5mm くらいずつ伸びて 一生伸び続けるので 硬い餌や かぶりつき用の木で 歯を一生懸命 すり減らします。
光一:へ。。。
相河:『イソップ』ですか?
光一:そう
相河:きれいな絵です。今にも動き出しそうです。
光一:このカメには謎(なぞ)がある。
相河:謎?
光一:そうだ。
相河:どんな謎だ?
光一:カメは寝ているウサギに声をかけなかった。倒れているかもしれないってそうして思わなかったのか。
相河:なるほと それは大きな謎だな。

お母さん:もう終わった?
光一:ここで待っててね。ありがとうございました。
A: じゃあ 今日は2920円なります。
光一:謎を解き明かせ。
相河:了解
A: ちょうどお預かり(あずかり)ます。
お母さん:帰るよ。

水本:ええ 相河さんが?
A: はい 痛いみたいで 待つっておっしゃったので
水本:わかりました。
A: はい そういえば 院長 今日料理教室の予約したんですよね すいません
水本:いいの いいの キャンセルできるから
A: せっかく料理教室 入会したのに 全然 行けてないんじゃないですか?
水本:患者さん 優先
A: ですよね。さすが 院長 
水本:今 キャンセルしちゃうから そうしたら 相河さん 呼んでください。
A: はい そしたら 私 上がっていいですか?
水本:はい?
A: 約束があるんです。簡単には キャンセル出来ない 約束なんですよ。
水本:わかりました お疲れ様。
A: ありがとうございます

相河:こんにちは
水本:こんにちは どうぞ。
相河:4時15分に来られなくて すいません
水本:来られないときは 連絡していただけると助かります。
相河:すいません 忘れていたので。
水本:それは斬新(ざんしん)ですね。 初めてです 当日予約して忘れる患者さん。
相河:ええ そうなんですね。
水本:約束どおり来ていただいたら こっちは 何日も前から 予約していたものは キャンセルせずに 済んだんですけどね。
こっちの話なんて 気にしないでください。
相河:この前 屋久島(やくしま)で拾った ニホンザルの骨から 年齢と性別 調べようと思って 骨格(こっかく)組んでたら 犬歯(けんし)がどっかに行ってしまったんです。
水本:背中 倒します。
相河:犬歯が なかなか 見つからないかったですけど でも 机の下にあって それで ようやく修復することができました。
水本:お口 開けでください。
相河:はい
水本:では 次回 抜歯(ばっし)しましょう。
相河:ほんとに 抜かないといけませんか?
水本:はい いつにしましょうか?
相河:水曜日がいいです。
水本:水曜日は お休みで 月 火 木 金となります。
相河:月 火 木 金 
水本:はい
相河:週休3日なんですね。
水本:いえ 水曜と土曜は 別のクリニックに 勤務していますので。 ここでは やっていない矯正(きょうせい)や審美(しんび)をやっているんですよ。
相河:ほんとに 抜かないといけませんか?
水本:いけません。

(家)
山田:これね 行列(ぎょうれつ)が出来る お豆腐屋(とうふや)さんの高級なお豆腐なんです。大河原(おおがわら)さんがね一時間並んで買ったら どうぞっていうもんですから ありがたく 受け取ったら 大河原さん なんて言ったと思います? 500円でいいわよ 消費税は おまけしとくって。頼んでもいないのに買ってきて 500円 請求されて もう… 払いましたよ そりゃ払いましたよ。 だって おう 豆腐 受け取っちゃいましたからね。 もう 好きですし。 でも 何か もやもやしやって どう思います。
相河:話しかけないでください。 今 気持ちの整理をつけてるんですから。
山田:歯を抜くことですか?
相河:いちいち言わないでください。
山田:冷ややっこと湯豆腐どっちにします?
相河:だから 話しかけないでください。
山田:500円のお豆腐ですよ?

(クリニック)
編集:先生 実は私 雑誌の編集してるんです。
水本:時々 読んでますよ この雑誌。
編集:ありがとうございます それで 輝く(かがやく)女性の特集を組むので 是非 先生を取材(しゅざい)させていただきませんか?
水本:えっ?

(ショップ)
店員:とってもお似合いですよ。こちらもお似合いでしたけれど 私は そちらのほうが好きですね。
水本:そうですよね。
店員:お値段は ちょっとお高くなりますけど。
水本:これにします。お仕事頑張ってるから 自分へのご褒美(ほうび)です。
店員:はい
水本:きれい〜
店員:その輝きを存分(ぞんぶん)に楽しみくださいませ。

(教室)
相河:前回の課題(かだい) シマウマは どうして こんなに きれいな 白黒(しろくろ)のしまになっている と思いますか?
これを一人ずつ発表(はっぴょう)してもらいます。
学生:発表?急にそんなこと言われでも。まだ やってません。
青山:もう少し 調べる時間 欲しいです。
相河:調べなくて大丈夫です。
青山:え〜 全然わかりません。
相河:外から知識(ちしき)を持ってくる必要はありません。今 あなたの中にあるもので 考えればいいだけです。
皆さんが考えていることを 皆さんの言葉で知りたいです。
では 発表してくれる人?

(クリニック)
A: この雑誌に出るなんて すごいじゃないですか〜。
水本:うまく答えられるかな。
B: だから 雑誌見て 研究してるんですね。
A: メークも しっかりしたいですよね。
B: 輝く女性特集ですから〜
水本:もう やめてください 緊張しますから。
A: すごい

(教室)
相河:発表する人がいないので グループに分かれて 発表してもらいます。
Aグループは 尾崎さん 青山さん 須田(すだ)さん 新庄(しんじょう)さん。
Bグループは…

須田:何かある?
青山:ない
須田:何 何 何
新庄:今日 バイト入ってくれって。
須田:行くの?
新庄:どうせ暇だし。
青山:バイト 何してんの?
新庄:カテキョ
青山:は〜?
新庄:そんなわけじゃないだろ。 僕らの大学に家庭教師頼むやつがいるか?
青山:びっくりした。ねえ。。。

相河:どうですか?では 別の課題を話し合ってもらいます。「イソップ物語」の「ウサギとカメ」です。
新庄:はっ?
相河:カメとウサギが競争(きょうそう)します。ウサギがゴールの途中(とちゅう)で寝ます。カメはウサギに追いつきますが ウサギに 声をかけようとしませんでした。もしかしたら ウサギ 倒れてるかもしれないですよね。 なのに どうして カメは ウサギに声をかけなかったのでしょうか。これを話し合ってもらいます。
新庄:なんだそれ?
須田:意味不明(いみふめい)
青山:何かウケる。
相河:話が盛り上がってきたところで 本題のシマウマのことを 話し合ってください。
新庄:どうやって盛り上がるの?
須田:無理
青山:やっぱウケる。
相河:シマウマの課題は 次の授業で 発表してもらいますので 目いっぱい話し合ってください 楽しみです。

光一:お母さん 聞いて。 僕 思いついたんだけど 亀がどうして ウサギに声をかけなかったか。何でかっていうとね…ねえ、お母さん 聞いてる?
お母さん:そんな くだらないことを言ってないで宿題出しなさい。今すぐ出しなさい。

(森)
相河:おじいちゃん おなかすいた。
お爺ちゃん:うん

(クリニック)
水本:審美(しんび)歯科(しか)の技術を習得(しゅうとく)するために国内のクリニックだけでなく アメリカのニューヨーク大学に留学していろいろな場で技術を学び(まなび)ました。それから 父から引き継い(ひきつい)だクリニークのために 経営学も学びました。 
歯は全身(ぜんしん)の健康にも 関わるので とっても大切です。 
患者さんの健康になったり 審美の技術で きれいになって 喜んでくださることが 私の一番の喜びです。

(森)
相河:今 ピリ辛きゅうりにハマってるんだよ。
お爺ちゃん:そうか。
相河:でも 歯が抜かなくちゃいけなくて 大変でさ。
お爺ちゃん:良かったな
相河:僕の話 ちゃんと聞いてる?
お爺ちゃん:歯のありがたみ わかったろ。

(レストラン)
水本:ごめん 取材 長引いちゃった。
水本:これ?いいでしょ。取材もあったし 買っちゃった。
彼氏:似合うよ。
水本:ありがとう。お腹すいた すぐそこだから。
彼氏:ここ?
水本:一度 来てみたかったんだ。
彼氏:高そう?俺 給料日前だしさ。
水本:大丈夫 私 あるから。

店員:お待たせしました お飲み物 こちらです。
水本:う〜ん シャンパンがいいな〜 これでいい?
彼氏:俺は… ビール。
水本:えっ 私だけ? もしかして 遠慮してる?
彼氏:いや そういうわけじゃないけど。
水本:せっかく来たんだし たまには贅沢しよ。
水本:これ グラスで二つ お願いします。
店員:かしこまりました。 こちら お料理のメニューでございます。
水本:は〜い 料理は〜いや〜 よくわかんないから。 コースでいいよね。 これ 2つ お願いします。
店員:メイン どちらになさいますか?
水本:私 ヒレで。
水本:銀座のクリニークみたいに 本当は 自費治療だけしていたいんだけど うちは経営のことも 考えなきゃいけないから 保険診療(ほけんしんりょう)もやらなきゃいけないでしょ。 私は 経営は向いてないみたいで。週4日(よっか)の うちのクリニークより 週2日(ふつか)勤務の銀座のクリニークのほうが ずっと報酬(ほうしゅう)がいいんだよね。うちは 保険診療メインでやってるから しかたないんだけどさ。 報酬が少ないっていっても 歯科医にしてはって話だしね。
彼氏:じゃあ いっそのこと 銀座のクリニークだけにしたら?
水本:それは 絶対できない。 親から引き継いだ クリニークだよ? いろんな思いや 地元の患者さん 引き継いでんだから 手放せるわけないじゃない。
彼氏:ごめん
店員:失礼いたします。
水本:はい
店員:こちら サインをお願いいたします。
水本:ありがとうございます
店員:ありがとうございます
彼氏:こちそう様
水本:あそこ 当たりだったね。来て良かった。久々に おいしいもの食べだ。
彼氏:悪かったな。
水本:えっ?
彼氏:いつも安い店ばっかで。
水本:安いとか高いなんて関係ないよ。安くったって おいしい店 いっぱいあるじゃない。
彼氏:俺は 経営のこととか よくわかんないし。
水本:何の話?
水本:怒ってるの?
彼氏:怒ってないよ。
水本:怒ってるじゃない。ちょっと待って 私 何かした?
彼氏:何も
水本:だったら 何?せっかく おいしいもの食べなのに。
彼氏:もう うんざりだよ。 育実(いくみ)は俺のこと 下に見てんだろ?
水本:何で そういうことになるのよ。
彼氏:そうだからだよ。
水本:ちょっと待ってよ。

(家)
山田:今日は 歯医者の日ですよね?
相河:わかってますから。
山田:いや 一応(いちおう)忘れないようにと思って。時間は…
相河:スマホにアラームかけました。
山田:それなら 安心ですね。
相河:ごちそうさまでした。
山田:ああああ
相河:わかってますから。

(教室)
相河:では 最後に シマウマは なぜ きれい白黒のしまなのか 代表の人に発表してもらいます。
尾崎:やっぱり青山さんが…
青山:ほとんど尾崎さんの考えじゃん。 わかった いいよ。
尾崎:ありがとう。

学生A:白黒のしまは 寄生虫(きせいちゅう)などから身を守る 虫除けの効果(こうか)があると思います。もし 蚊(か)やアブなどの血(ち)を吸う虫たちが 白が好きな虫と黒が好きな虫に 分かれるとするじゃないですか そうして その黒好きな虫と白好きな虫が 天敵(てんてき)同士(どうし)だったら わざわざ 隣り合って 血を吸ったりしないので シマウマに寄り付かなくなって 結果。。。

学生B: 赤道(せきどう)直下(ちょっか)のサバンナは暑いので 吸収する黒と反射する白で 体温調節をしていると思います。例えば 暑すぎるときは白の毛(け)を立てて面積(めんせき)を増(ふ)やして涼(すず)しく 逆に寒い時には 黒の毛を立てて 熱を吸収するとか 体温管理は動物の本能だと 聞いたことがあります。 これも例えばですけど もし白と赤だった場合……

学生C:白黒の模様(もよう)で群れて動く(うごく)とライオンやハイエナの目がちかちかして シマウマが何頭(なんとう)いるのかわからなくなって 弱いシマウマ わからなくなって つまり ライオンたちを混乱させるために 白黒な訳で まあ 弱い者の知恵っていうか。

青山:白黒のしまは ユニホームのようなものだと思います。シマウマは横に目が付いてて横の視界が広いから一瞬で仲間(なかま)と敵を判断するため。え〜と それと 白黒のしまは チームシマウマのユニホームだけど シマウマの種類によって 微妙に模様が違ってます。 え〜っと 仲間同士を見分けるのに 役立ってて 特に逃げるとき? ものすごい視野(しや)が狭い前を見て逃げるんだけど お尻の模様を見て 仲間についていきます。 以上です。

相河:皆さん とても面白かったです。今日は ここまでです。 終わります。
新庄:結局(けっきょく)正解は何だったんですか?
相河:正解?
須田:はい
相河:わかりません
新庄:わかんねえなら やらせるなよ。何のために こんな めんどくせぇことやらされてんだよ。
須田:知らねえ。

樫野木:相河先生 困ったもんですね。僕から 注意しておきます。
鮫島:順調だね。さすが 相河先生。

(クリニーク)
A: それ いいじゃない?彼氏にもらったの?
B: はい ずっと欲しくて。 本当は 自分で買おうと思えば 買えましたよ。 彼 学生でお金ないし。 でも こういう特別なものは 絶対彼に 買ってもらうんです。
私が お姫様(ひめさま)気分になれるじゃないですか。そうすると 彼も 王子様(おおじさま)気分になれるんです。 彼に気 遣って 自分で買うと 彼 逆に 卑屈(ひくつ)になっちゃいますから。

水本:すみません 患者さんたちに 定期検診(ていきけんしん)の案内出しておいてもらえますか?
B:はい これ全部ですか?
水本:はい 定期検診に 来てくれる人を増やして リピート率 上げたいんで。
A: それって どうなんですか?今まで リピーター増えたことないですよね?
水本:だったら 増えるように考えてみてください。
A: 私がですか?
リピート率が増えるかどうかは歯科衛生士(えいせいし)しだいだってことぐらい わかりませんか?

相河:こんにちは
水本:何でいるんですか?
相河:時間に遅れないように。 スマホを忘れて。
水本:お約束は2時ですよね?
相河:はい
水本:まだ 1時15分です。しかも 昼休憩(きゅうけ)中です。常識ってものがないんですか?時間を守ることは 人として 最低限やるべきことですよね。
もし どうしても守れないなら 連絡を入れる。 どうして そんな 簡単なことが できないんですか? 何で黙ってるんですか? 私 間違ってます?
相河:帰ります。
水本:間違ってませんよね?

(公園)
光一:お〜い、カメの謎が解けたぞ。….. だから カメはウサギに声をかけなかったんだよ。
相河:すごい 僕も同じこと考えてた。
光一:ほんと?
相河:ほんと
光一:yes!
水本:先ほどは たいへん 申し訳ありませんでした。

(クリニーク)
水本:ガーゼ 入れますね。
相河:はい
水本:はい 噛んでください。
相河:はい
水本:はい 終わりました。 しばらく 噛んでてください 起こします。
相河:抜いた歯を下さい。
水本:はい
相河:抜いた歯を下さい。

B: 相河さんを わざわざ 呼びに行くと思わなかった。でも 患者さんに 良くない印象 与えちゃったしね。
A: 自分のイメージ 書き換えようとしてるってことですか?

水本:どうぞ。
相河:ありがとうございます
水本:虹一君とは お知り合いなんですか?
相河:コウイチ君?
水本:さっき一緒にいた。
相河:この前 ここで知り合いました。
水本:随分 楽しそうにしてましたね。
相河:はい 盛り上がりました ウサギとカメの話。
水本:『イソップ』ですか?
相河:はい
水本:どんなふうに 盛り上がったんですか? あの 相河さん?
相河:先生は ウサギっぽいですね。
水本:私?
相河:はい、帰っていいですか?
水本:はい。あの こう見えて ウサギじゃないんですよ 私 意外と努力型?器用(きよう)じゃないけど こつこつ頑張るタイプで どっちかって言うとかカメですね。
相河:こつこつ頑張るのが カメなんですか?
水本:ええ。 そうですよね?
相河:物語の解釈(かいしゃく)は自由ですから。
水本:相河さんのカメは どういう解釈なんですか?
相河:カメは全然 頑張っていません。競争にも勝ち負けにも 興味がないんです。カメは ただ 道を前に進むこと自体が楽しいんです。想像してみてください。地面(じめん)をはいつくばって前に進む カメにしか見えない世界 地面から 数cmの世界 その素晴らしい世界を楽しむためだけに カメは ただ 前に進むんです。カメの世界に もはや ウサギの存在はなく 寝ているウサギに 声をかけなかったのも そのためです。帰ります。
水本:じゃあ ウサギは? ウサギは どういう解釈ですか? 能力があるのに 油断(ゆだん)して負ける、違いますか?
相河:ウサギは カメを見下す(みくだす)ため走るんです。
水本:見下す?
相河:はい、自分は すごいって証明(しょうめい)したいんです。帰ります。
水本:私は どこがウサギなんですか? 何なの?

もはや:1.已经,早就

こつこつ:1.踏实,孜孜不倦,埋头。不事声张,实实在在地从事工作。(地味ではあるが着実に物事を行うさま。)
書き換え:1.另写,重新写,改写。(書きなおし。)2.转期;更换,重发;过户。(証書などの記載事項を新しい事態に即応させるように書き改めること。)
わざわざ:1.故意地。2.特意。
ガーゼ:1.【德】 Gaze ;纱布,药布。
リピート:1.【英】repeat ;重演,重播。(繰り返すこと。反復)
卑屈(ひくつ):1.卑屈,卑躬屈膝,低三下四。(必要以上に自分を卑しめて、他にへつらうこと。)

ありがたみ:1.恩惠。有感谢之意。(ありがたいと思って、それに感謝する気持ち。)
有り難み(ありがたみ):1.恩惠;值得珍惜
長引く(ながびく):1.拖长,拖延。
贅沢(ぜいたく):3.实现了所能期望的最好状态,在此之上多做要求是贪得无厌了。奢侈。(望み得る最高の状態が実現され、それ以上を期待することは欲が深過ぎるととらえられること。また、その様子。)

いっそのこと:1.[副] むしろ。思い切って。いっそ。 不如索性……
手放し(てばなし):1.感情外露,尽情,无所顾忌,露骨。2.撒开手,放手

サバンナ:1.热带稀树草原。

ピリ辛(ピリから):1.超辣。辛辣,特别辣,辣得刺激。
きゅうり:1.黄瓜
先送り:1.往后拖,推后。不在某时点判断或处理,而拖延到以后。(スル物事の処理・解決などを、先に延ばすこと。)
住み込み:1.住宿佣工。(雇われて、主人の家や勤め先に寝泊まりすること。)
渋る(しぶる):1.不肯。不痛快。不爽快。不情愿。(いやがる。ためらう。心が進まない。)
鮫島(さめしま)
河川敷(かせんじき):1.河槽用地,河岸的用地,夹在堤防间的区域。由洪水泛滥地和低水位地组成。
エナメル質(しつ):1.牙釉质
炊き込み:.把鱼丄肉丄蔬菜搀在米里煮
ほっとく:.置之不理『成』,放下不作,丢开不管。(そのままにしておく。)
ごまかす:1.蒙骗,糊弄;敷衍,搪塞。
すり減(へ)らす:1.使磨损,使磨薄。2.劳神,憔悴疲惫,因过度劳累而虚弱。
齧り付く(かぶりつく):1.咬住;用力地咬。(くいつく。かみつく。)
預かり:1.【】 ;收存,保管(金品や人を預かること)。
2.存条,存单(預かった証拠に渡す書き付け。預かり証)。
3.未解决;保留。
4.保管看家(人の世話や家などの管理を委任されている人)
ちょうど:
1.正好,恰好。
2.宛如,好像,恰似。
3.正,整。完全一致

せっかく:1.煞费苦心,特意。2.好不容易,难得。

ちゃう:
1.てしまう的缩略语。口语用法。
2.完了,表示动作过程的结束。做完了某事。到了某种状态。(物事の完了。)
3.用于感慨。表示后悔、遗憾等心情。(後悔・残念(遺憾)の気持ち。)

済む(すむ)
1.(事情)结束,完结,完了。
2.(借款)偿还,还清。
3.满足,满意,放心,安心。
4.解决,对付。

ずに:不……,没……。(…ないで)。

ご飯を食べずに学校へ行った。
没吃饭就去学校。
どこにも行かずに家にいた。
哪都没去就待在家里。

ようやく:
1.终于,好不容易。期望,盼望很久才实现。
2.勉强,好容易,总算。
3.渐渐,逐渐。
4.同:漸く。

おまけ:1.(作为赠品)另外奉送,白送给(的东西);附带(的东西);减价。

もやもや:1.隔阂,疙瘩。(ごたごた。)

いちいち:1.一一,逐一,一个个(人);全部,全都,一切。

ハマる:1.俗语。对……着迷。(夢中になること。~にハマる )

~っけ

前接短语,多接断定助动词「だ」和过去助动词「た」后。用于自己记忆不清而表示确认时。也可以用于自言自语的确认时。是比较随和的口语形式。其礼貌用语是:「~でしたっけ」、「~ましたっけ」、「~んでしたっけ」,但没有「~かったですっけ」的形式。中文意为:是不是……来着。

1、あの人、鈴木さんだ(った)っけ?/那个人是不是叫铃木来着?

2、この前の日曜日、寒かったっけ?/上个礼拜天是不是很冷来着?

3、もう手紙出したっけ?/信已经发出了吧。

4、明日田中さんも来るんだっけ?/明天,田中是不是也说要来来着?

5、しまった!今日は宿題を提出する日じゃなかったっけ。/坏了,今天是不是该交作业了吧。

名字の考え

江戸時代の庶民にも名字があった?名字に込められた土地と人との大切な関係

あなたの名字は、なんですが?どんな由来があるか、知っていますか?

「なんか学校で『庶民に名字なんてなかったから、明治時代にテキトーに作った』みたいなことと聞いたけど?」

田んぼの中に住んでいるかあ「田中」、山の中に田んぼがあったから「山田」とか……

「江戸時代は、武士以外に名字なんてなかったんでしょ?」「どうせウチなんて、大した家柄じゃないから農民だった決まっているよ」

今まで、そんなリアクションに数多く接して来ましたが、決してそんな事はありません。

名字=ファミリーネーム

まず、江戸時代だって、みんな名字を持っていました。

それじゃあ授業で習った武士の特権「苗字帯刀」と言うのは…..という疑問が出て来ますが、それはあくまでもフォーマルな場での話。例えば、公式文書に記載したり、公の場で名乗ったりするのは許されなくても、みんな名字を持っていて、必要な場面では使っていました。

名字はファミリーネームなので、どんな身分であろうと「どこの家の人か」くらいは判られないと困るからです。

名字=苗字=名地

あるいは「屋号」と言って、地名なんかで呼ぶこともありました。現代でも「東京の伯父さん」みたいに、人に地名をくっつけて呼びことがあるように、昔はそれが名字の機能を持っていました。

名字とは「苗地」つまり苗を植える田畑であり、あるいは「名地」つまり自分の名前となる土地が語源となっています。

人間は誰でもどこかで生まれ、どこかで育ち、死ぬまでどこかで生き続けます。その住む場所が「家」となり、その土地を代々受け継いでいく営みの象徴として家名があり、それが現代の名字担っています。

身分はいろいろあるけれど、親から生まれていない人は一人もいません。父母にはそれぞれ祖父母がいて、祖父母にはそれぞ曽祖父母がいて……その無数のつながりこそ、今あなたが名乗っている名字なんです。

あなたの名字はなんですか?どんな由来があるか、知っていますか?

ありふれた名字だかあ大した事ない……なんてきめつけないで、興味を持ってみると、実はすごい人に繋がっているかもしれません。

田んぼ(たんぼ):1.农田,水田,稻田。
大した(たいした):1.惊人的;大量的,了不起的。(非常な。大変な。おどろくべき。すばらしい。)
2.(后接否定)不值一顾的,没有什么了不起的;不怎样的。((打消を伴って)とりたてていうほどの。)

家柄(いえがら):1.门第,家世。(先祖代々その家に備わっていると考えられている尊卑・地位。)
2.名门。(格の高い家。)

数多く(かずおおく)
接する(せっする)
習う(ならう):
特権(とっけん)
判る(わかる)
屋号(やごう):1.商号、商店号。(商店の称号。)
2.堂号。日本演员的家号。(俳優の家の称号。)

植える(うえる)
田畑(たはた):1.水田和旱田,田地,耕地。(田と畑。でんぱた。)2.同:田畠

育ち(そだち)
代々(だいだい)
営み(いとなみ):1.行为。(生活・行為。〕
2.工作,事情。(生活のための仕事。)
3.准备,从事。〔したく。〕
4.做法事。(神事・仏事を行うこと。)
5.特指性行为。(特に、性行為。)

父母(ふぼ)
祖父母(そふぼ)
曽祖父母(そそふぼ)
名乗る(なのる)

ウイルス

RSウイルスに感染した大人にはどんな症状が出る?治療法と併せて解説

11月に入り、オフィスや通勤時の電車内を見渡してみると、咳き込んだりマスクを着けたりする人の姿が目立つようになってきた。気温が下がり、空気が乾燥しだすこれからの季節は、様々ウイルスが増殖しやすい次期となる。そうなると、注意したいのが各種の感染症だ。

秋・冬シーズンの感染症の代表例であるインフルエンザウイルスやノロウイルスに感染した場合、感染者は出社を控えるのが好ましい。だが、自身がウイルスに感染している事実に気づかず、知らずのうちに周囲に感染を拡大させてしまっているがいるのが現状だ。

自分自身がこれらの「ウイルス禍」の加害者および被害者にならないためには、各種感染症を引き起こすウイルスについて正しく理解しておく必要がある。そこで本特集では、秋・冬シーズンに流行しやすい感染症の特徴や対策を紹介していく。今回はRSウイルスについて、小児科医の竹中美恵子医師にうかがった。

RSウイルスは、主に秋から冬に流行する風邪のウイルスの一種。RSウイルスは世界中に分布しており、国立感染症研究所によると生後1歳までに半数以上が、同2歳までにほぼ100%の子どもが感染すると言われている。それほどありふれた病原体ではあるが、免疫が得られないため、風邪と同じように何度も罹患する可能性がある。

「RSウイルスは秋から冬場にかけて流行が見られ、毎年11月頃から一月頃にピークを迎え、3月まで続きます。ただ、2018年は夏でも感染者がいましたし、実際、近年は季節に関係なく流行すの傾向があります」

ウイルスに感染すると、個人差はあるものの、典型的には4〜6日間の潜伏期間を経て鼻水や発熱、咳などの一般的な風邪と同じ症状を呈するようになる。だが、RSウイルスが下気道に入り込むと、細気管支炎や肺炎に至るケースも出てくる。

「喘息のような『ゼイゼイ』としたせきあ特徴的ですが、初めて感染した乳幼児は重症化しやすく、症状によっては入院が必要なこともあります」

「呼吸が苦しそう」「息をする際に胸やお腹がぺこぺこへこむ呼吸(陥没呼吸)が見られる」「顔色が悪い」「母乳やミルクの飲みが悪い」などが確認されたら、RSウイルスに感染している可能性がある。

また、上述のように必ずしも秋口以降に流行する感染症でもなくなってきているため、「鼻水が出たり、ゼイゼイする風邪が見られたりする場合は夏でも疑うべきですね」と竹中医師は警鐘を鳴らす。

併せて(あわせて):
見渡す(みわたす):1.远望,具望,展望。
着け(つけ):1.安上;穿上;写上;定;抹上;靠拢;使跟随;尾随;附加;装上;起名;学会;建立;因而。
増殖(ぞうしょく)
そうなると:1.要是那样的话……

控える(ひかえる):
【他动词・一段/二类】

1.勒住,拉住,曳住。
2.节制,控制,抑制。
3.暂不……,打消……念头。
4.面临,靠近,迫近。
5.写下来,记录下来(以备忘)。

好ましい(このましい):1.令人喜欢的,感觉良好的。2.令人满意的。
だが:1.但是,可是。虽然…可是。(けれども。)
対策(たいさく)
伺い(うかがい):1.拜访、问候的自谦语;请示;向神佛请求。

一種(いっしゅ)
分布(ぶんぷ)
生後(せいご)
それほど:1.那么,那样(程度)。(それくらい。そんなに。それほどまで。予期したほど。思ったほど。)2.同:其れ程
ありふれた:1.通常的,平庸的,普通的,平常的,平凡的。(どこにでも有って、珍しくない。)
免疫(めんえき)
罹患(りかん)
傾向(けいこう)
典型(てんけい)
日間(にっかん)
潜伏(せんぷく)
経つ(たつ):1.经;过。
鼻水(はなみず)
発熱(はつねつ)
呈する(ていする)
下気道(したきどう)
気管支炎(きかんしえん)
肺炎(はいえん)
喘息(ぜんそく)
乳幼児(にゅうようじ):1.乳儿和幼儿,学龄前儿童。(乳児と幼児。)
呼吸(こきゅう)
陥没呼吸(かんぼつこきゅう)
母乳(ぼにゅう)
上述(じょうじゅつ)
秋口(あきぐち)
疑う(うたがう)

何故九州と呼ばれる

四国には徳島・愛媛・香川・高知の4県からなる四国。

とこらが、九州には福岡・佐賀・宮崎・大分・熊本・長崎・鹿児島・・・

いくら数えても7+県しかありません。これはどういうことでしょうか?

古くは四つの国だった

九州が「九州」と呼ばれるようになったのは8世紀頃に遡るとされています。
この地方は、古くは筑紫の国、豊国・火の国(肥の国)・日向の国の四つに分かれていました。律令時代になって九つ国に細分されました。この九つとは、筑前・筑後・豊前・豊後・肥前・肥後・日向・薩摩・大隅。そして、筑前にあり、「遠の朝廷」とされた太宰府が、この九つの国々を統率していました。

明治時代に入って廃番置県が行われ、全国の行政区分が再構成されていく過程で、この九つの国も廃止され、かわりに7県が設置されることになりました。

九国から7県への移動は次のとおりです。

・筑前・筑後・豊前の一部が福岡県
・豊前・豊後が大分県
・肥前の東部が佐賀県
・肥前の西部が長崎県
・肥後が熊本県
・日向が宮崎県
・薩摩・大隅が鹿児島県

こうして、今では、事実上”7州”なのですが、昔から呼び慣れている九州という呼称は、今も変わらず使われて続けているというわけです。

ちなみに沖縄県は通常、「沖縄地方」とされ、九州地方と別に考えられことが多いようですが、分類の仕方によっては沖縄県も「九州地方」の一つと考え、九州を8県とする見方もあるようです。

遡る(さかのぶる):1.溯,逆流而上。2.追溯,回溯。
筑紫(つくし)(ちくし)
肥国(ひのくに)
細分(さいぶん)
筑前(ちくぜん)
筑後(ちくご)
豊前(ぶぜん)
豊後(ぶんご)
肥前(ひぜん)
肥後(ひご)
日向(ひなた)
薩摩(さつま)
大隅(おおすみ)
遠の朝廷(とおのみかど)
太宰府(だざいふ)
統率(とうそつ)
廃番(はいばん)置県(ちけん)
行政(ぎょうせい)
過程(かてい)
設置(せっち)
呼称(こしょう)

節分の幸せ

さらなる幸運を招くために

豆を撒く対象は、目の前の鬼だけではない。各家庭の庭先や周りにも豆をまき全ての悪をもれなく追い払う必要がある。豆をまき終えた後は、各々、現在の年齢または、それより一つ余分に豆を食べ、新年により良い幸せが訪れることを願う。

恵方巻き:幸運の長い巻き寿司

節分のもう一つの慣習として、恵方巻きと呼ばれる巻き寿司を食べることがある。恵方は「幸せの向く方向」を意味し、毎年縁起の良い方向を向いて、幸せな一年を迎えるべく、長い恵方巻きを一本丸々食べる。縁を担ぐため、一般的な巻き寿司のように食べやすい大きさに切って食べることはしない。また日本で縁起が良いとされる七福神の数である7の演技を担いで、7つの食材を用いて恵方巻きは作られる。

恵方巻きは、元来大阪を中心に始まり、次第に全国規模へと浸透した。2月の始まりが近づくとスーパーやコンビニなどで恵方巻きが販売されるようになる。

一風変わった飾り付け

節分の習慣の一つに、鰯の頭と柊の小枝を合わせて作る柊鰯があり、節分の際に玄関に飾り付ける。鰯の強い匂いが悪を寄せ付けないと言い伝えられ、柊鰯を飾ることで常に悪運から守られると信じられる。今日の日本では、比較的稀有な文化とはなっているが、いくつかの地域ではまだ根強く文化は引き継がれ、2月の始まりには玄関先に柊鰯が飾られているのを見えることができるはずだ。

様々な方法で節分を祝う

日本中の神社やお寺でも節分は祝われるが、一般の家庭などで行われる節分行事との違いは、お菓子の詰め合わせや金品同封の小包が豆とともに巻かれること。節分の際には毎年テレビ番組で中継が入ることが多く、人々の間でも恒例の行事となっている。

節分は、地域によってその習慣は若干異なるものの、家や神社など開催する場所を問わず、悪を追い払うため豆を撒くという非常にユニークな春の行事だ。あなたも一年の幸せや健康を願い節分行事を体験してみではいかが。

さらなる:1.更加 ;越(以前より程度を増すさま。より一層の)。
招く(まねく):1.招呼,挥手喊人过来;聘请,邀请;招待,宴请;招致,惹出,引起。
庭先(にわさき):1.(院子接近房檐的部分)庭前,院子。(縁側に近い庭の部分。ていぜん。)
漏れ(もれ)
余分(よぶん):1.多余,剩余。(余った分。余計。)
訪れる(おとずれる)
担ぐ(かつぐ):1.担;拥戴;迷信;耍弄。
七福神(しちふくじん)
用いる(もちいる)
元来(がんらい)
近づく(ちかづく)
一風(いっぷう):1.一种风格,一种样式。(一つの流儀・様式。)
2.有一点不同,有些微差异。((副詞的に用いる)他のものと、どこか違ったところが見られること。他のものに感じられない一種のおもむき。)
飾り付け(かざりつけ):.装点;装饰;装璜;摆设。(外見や表面を美しく見えるようにする。飾り付けること。また、そのもの。)
2.「飾り付ける」的连用形,或连用形的名词化。(カ行下一段活用の動詞「飾り付ける」の連用形、あるいは連用形が名詞化したもの。)
3.同:飾りつけ、飾り付、飾付
鰯(いわし):1.〈动〉沙丁鱼。
柊(ひいらぎ):1.〈植〉刺叶桂花。(モクセイ科モクセイ属の常緑小高木。)
小枝(こえだ):1.小树枝。(小さい枝。さえだ。)
匂い(におい):1.味儿,气味儿。
2.香味儿,香气,芳香。
3.气息,色彩,风格,情趣。
比較的(ひかくてき)
稀有(けう)
根強い(ねづよい):1.根深蒂固,坚忍不拔,顽强。
金品(きんぴん):1.金钱和贵重物品;值钱的东西。(お金や価値ある品物。)
同封(どうふう):1.附在信内,和信一起。
小包(こづつみ)
中継(ちゅうけい):1.转播。
恒例(こうれい):1.惯例,常例,常规。
若干(じゃっかん):1.少许,一些,多少,若干。

豆を撒く

節分ー冬の終わりに豆を投げようー

日本では、毎年2月3日に節分が行われる。冬に別れを告げ、春を迎える歴「立春」に合わせ、文字通り季節があり、よって節分も年に4回あるが、イベントを行う節分は2月3日のみ。この節分の日には、恵方巻きと呼ばれるお寿司を食べて、鬼に向けて大豆を撒く。前年の悪を追い払い、幸運を迎え入れるという狙いがある。

浅草寺の節分会

節分は季節の分かれ目に
新年に向けて大掃除を行ったり神社やお寺へ初詣に出向いたりなど、数ある新年行事を締めくくる最後の行事が節分。このため、節分を行う二月はまだ冬だが、春に行われる祭りのひとつとして考えられる。春を迎えるため最後の浄化を行うのだ。

豆を投げて悪を追い出す
節分に使う豆は「福豆」と言われている。家に宿る悪を追い出し、福を呼び込む意味で「幸福の豆」という意味を持っている。

各家庭の年長者の男性、年男の男性または世帯主の男性が、悪の象徴である鬼の服装をまとい、悪を演じる。一方で、鬼以外の家族は「鬼以外」「福は内」の掛け声とともに、鬼に向かって豆を投げる。ただ、神社や寺、宗教によっては、「鬼以外」とは唱えないこともあ、淺草の浅草寺では「千秋万歳、福は内!」と唱え、福を呼び込むのとともに長寿を願う。

豆を投げる時は目の高さより高く投げるのが良いとされる。家の窓を開けて「鬼は外」と唱えながら、家の外に向けて二度、豆を撒く。その直後、窓を閉め部屋の真ん中を目掛けで「福は内」の合言葉とともに同じく二度豆を撒く。この行事は、基本的には家の中で始め、最後は玄関のあたりで終わるのが通例で、豆を撒く際には、手のひらは上を向いていなければならないとされる。てのヒラを下を向けると稲を植える動きに似た動きとなってしまうため、敬意を払い豊作を祈り手のひらは上を向けて豆を撒く。

幸運の神、おかめ

節分の際、豆を受ける側が鬼を扮するのに対し、豆を撒く側はおかめに扮しを面を被る。おかめは、赤らんだ頬に温かな表情で、幸運の神や優しさの象徴として知られている。また、鬼などの悪運から身を守る役割を持つとされる。

豆(まめ)
投げ(なげ):1.投。扔。掷。(投げること。)
別れ(わかれ)
告げる(つげる):1.告诉,通知,传话。2.报告,宣告。3.告知,宣言,告。
立春(りっしゅん)
文字通り(もじとおり):1.照字面意思,如字面那样。
のみ:1.只,光,表示限定。2.只是,而已,表示限定后予以断定之意。
恵方(えほう):1.吉利方位,吉利的方向。(吉方,兄方とも書く。運勢判断において吉(きち)をもたらすとされる方角。)

恵方巻き:1.一种大阪的特色寿司,內卷腌葫芦条、黄瓜、鸡蛋卷、鳗鱼、肉松、椎茸等七種食材,代表着「七福神」。在节分日食用,象徵着把福气卷起来吃掉,有去災避邪、祝願生意興旺的功用。因此也有「招福卷」、「幸运卷」、「开运卷」、「丸齧り壽司」等名稱。(節分に食べると縁起が良いとされている「太巻き(巻き寿司)」、および、大阪地方を中心として行われているその太巻きを食べる習慣。)

鬼(おに)
大豆(おおまめ)
撒く(まく)
追い払い(おいはらい):1.补交,补缴。(一度支払った後、更に追加して支払うこと。)
迎え入れる(むかえいれる):1.迎入,迎进家〔屋〕里,请进来。(来る人を迎えて中に入れる。仲間として受け入れる。)
狙い(ねらい):瞄准。意图。目标。目的。

浅草寺(せんそうじ)
分かれ目(わかれめ):1.界限,分界,关键。(物が分かれるところ。また、どちらになるかという境目。分岐点。)
初詣(はつもうで)
行事(ぎょうじ):1.仪式;活动。
締めくくる(しめくくる):结束,总结。(まとまりをつける。結末をつける。)
浄化(じょうか)
追い出す(おいだす):1.赶出,逐出,轰出,撵出,驱逐出去。
宿る(やどる)
年男(としおとこ):2.(立春前)当撒豆驱邪的男人。(「年男」で、有名な神社などで節分の豆まき役をする男優やタレント。)
世帯主(せたいぬし):1.户主
世帯(せたい):1.家庭,共同居住和处理生计问题的团体,可以有亲戚以外的人加入,也可以是一个人生活。
掛け声(かけごえ):2.喝采声;助威的喊声。(声援。)
宗教(しゅうきょう)
唱える(となえる):1.念;诵。2.声明,提出。提倡,倡导,主张。
千秋万歳(せんしゅうばんぜい):千年万年。永遠。人の寿命を祝う語。
直後(ちょくご):1.刚……之后,……之后不久,紧跟着,紧接着
合言葉(あいことば):1.口令,暗语,口头暗号。(味方だということを知らせるために使う合図の言葉。)2.口号,标语。(同志の結束を固め、仲間の主義・主張を自他に確認させるためのモットー。)
植える(うえる)
動き(うごき):1.动,活动,移动。2.动向,动态,变化,变动。
敬意(けいい)
豊作(ほうさく)
扮する(ふんする)
被る(こうむる)(かぶる):帽子を被る。
頬(ほほ)