N2文法14

〜(よ)うとしている、変化が起きる直前

意味:「もうすぐ〜する」、もうすぐ〜が起こる直前に
接続:動詞ウ/ヨウ形 + うとしている
例文:
①:コンサートが始まろうとしている。
②:ようやく新しい校舎(こうしゃ)が完成しようとしている。
③:冬が終わろうウとしているというのに雪が降って来た。
④:日本に留学しようとしている若者はとても多い。

直前(ちょくぜん):1.即将……之前,眼看就要……的时候。2.正前面。

〜つつある、変化が起きている、まだ続いている。

意味:「〜が続いている」の硬い表現、変化が起きはじまているが、まだ続いている。
接続:動詞マス形+つつある
例文:
①:先週からの風邪が治りつつあります。
②:人間のせいで様々な動物が絶滅(ぜつめつ)しつつある。
③:長時間労働問題は少しずつ改善されつつある。
④:英語を話せる日本人が増えつつある。

〜ばかりだ・〜一方だ、前から変化があって、同じ方向に続く

意味:「〜だけ」、ずっと前から同じ変化が起こっている(ずっと増える/減る)、「ばかり」だは、「一方」と違って後ろにマイナスのことがよく来る
接続:動詞辞書形+ばかりだ/一方だ
例文:
①:薬は効(き)かず、祖母の病気は悪くなるばかりだ。
②:最近仕事のことでストレスがたまるばかりだ。
③:ビールの値段は年々上がる一方だ。
④:日本に来て体重が増加していく一方だが、痩せる気はない。

〜限り

意味:「〜間は」の硬い表現
接続:名詞+である、辞書/ナイ/テイル形、ナ形な/である + 限り
例文:
①:親である限りは子供を第一に考えるべきだ。
②:彼が態度を改めない限り、仲良くする気はない。
③:お金と時間がある限り、ずっと旅行するつもりだ。
④:これからも皆さまのご声援(せいえん)が有る限り、来年もまた再来年も開催いたします。

〜限りでは

意味:「〜の情報だけだと」の硬い表現、この情報だけで判断すればこう!「からすると、から見ると」と同じ意味。
接続:名詞+の、動詞辞書系/タ系 + 限りです
例文:
①:20代男性を対象にアンケートした限りでは、この観光地は人気がありません。
②:朝の天気予報の限りでは、今夜は雨が降る。
③:監督から話を聞いた限りでは、この選手がチームのエースらしい。
④:私が知っている限りでは、今年が過去最多の来場者数らしいです。

「お」や「御(ゴ)」の比べるの

「お」や「御(ゴ)」を何につければよいか迷います。判断基準はあるのでしょうか。

美称(びしょう)や美化語(びかご)の和語(わご①)「お」や漢語「ゴ」について、例えば、「お電話」を「御電話」としてよいか、という質問があります。「電話」は漢字の音読み(字音語(じおんご))なので、語種(ごしゅ)をそろえると「御電話」となります。しかし具体的にな物の名で、身近(みぢか)でありふれた「電話」は字音語でも「御(ゴ・ギョ)」をつけず、普通の和語「お」がつきます。普段より丁寧(ていねい)に畏まって「ご電話」とする場面も想像はされますが、聞きづらい、聞いたこともない、という人がいると考えると、話し言葉では通常の言い方の「お電話」に越したことはないでしょう。

また、「おマンション」や「ご邸宅」は間違いか、と問われます。「おマンション」は、「おビール」と同じように外来語に和語「お」を冠しています。そもそも外国語や外来語には日本語の接頭語(せっとうご)が目立ちますし、違和感も大きいでしょう。不動産や住宅関連の専門的な特殊(とくしゅ)効果(こうか)があるかもしれません。ただし、言われた相手の気持ちが和んで商談つけたように響き(ひびき)、かえって誠実(せいじつ)な対応を感じさせない、という恐れ(おそれ)があります。また「ご邸宅」についても、そもそも話言葉では「邸宅」より「お宅」や「お住まい」のほうが普通です。「邸宅」をさらに褒め言葉として使おうという無理があります。過剰な表現は帰って逆効果にもなりかねません。さらに「業界ではこう言う」と無批判に言い習わしとすることにも、疑問があります。

明らかに座りの良くない表現(例えば今回の「おマンション」)が、一挙(いっきょ)に広まって一般に定着することは、まずあり得ないとお思われます。一方で、今までとは違った言い方が徐々に定着したり、気付かないうちに違和感なく受け入れられたりする、といった変化は、ないとは限りません。現に、従来文章や改まった場面で「ご家族」と使われていたものが、最近口頭(こうとう)で「お家族の方々」と呼ばれる場面があるそうです。

敬意表現には、是非を示唆(しさ)する規範(きはん⓪)や標準のないことも多いですが、少なくとも今までの言葉の伝統に外れ(はずれ)ていないか、現代社会に違和感なく受け入れられるか、を一つ一つ考えることが必要です。時には、美化や美称そのものが本当に必要かどうか、たらもどってみることもです。

N2文法13

~際

意味:「〜時」の硬い表現、「過去のこと」でも、「未来のこと」でも使える
接続:名詞+の、動詞辞書/タ形+際 → 帰る/帰った際
例文:
①:昔、入院の際には色々とお世話になりました。
②:電車を降りる際、足元にご注意ください。
③:先輩、東京へ来た際は、ぜひ私に連絡してください。
④:お帰りの際、お忘れ物のないようお気をつけください。

〜に際して、〜にあたって(未来のことだけ)

意味:「〜する時に」の硬い表現、「これから起きる」ことについて話しています。、後ろの文章には「注意、必要、大事、準備」などの表現がよく来ます。
接続:名詞+動詞辞書+に際して・にあたって
例文:
①:猫を飼うにあたって必要なものを全て買っておいた。
②:受験(じゅけん)に際して注意しなければいけないことがたくさんありますね。
③:面接に際してビジネスマナーは完璧にしておいたほうが良いですよ。
④:図書館のご利用にあたってのご注意とお願い。

〜うちに

意味:「〜している間(あいだ)だけ」、もう機会がないから、この間にやらないと
接続:名詞+の、動詞辞書/テイル/ナイ形、イ形、ナ形 +うちに
例文:
①:このピザ、冷(さ)めないうちに食べてください。
②:忘れないうちにメモを取るようにしましょう。
③:今のうちに逃げろ!
④:若いうちに先進国で経験したいことが多い。

〜つつ

意味:「〜しながら」の硬い表現、2つの行動を同時にする
接続:動詞マス形+つつ →聞きつつ、走りつつ
例文:
①:テレビを見つつ、料理をする。
②:考えことをしつつ、眠りについた。
③:勉強をしようと思いつつ、漫画を読み続けた。
④:今は日本で日本学校に通いつつ、大学に入るための準備もしている。

N2文法12

~たとたんに

意味:「〜した後すぐ」、急に変化が起こる
接続:動詞た形+途端に(とたんに)
例文:
①:外に出たとたん、雨が降ってきた。
②:わたあめを口に入れたとたんに、溶けてしまった。
③:発表(はっぴょう)が終わったとたん、会場から拍手(はくしゅ)が起こった。
④:イベントが始まったとたん、半額のケーキが全部売れてしまった。

〜(か)と思うと、と思ったら

意味:「〜した後すぐ」、思っていたのと反対のことが起こる、Aだと思ったらBになる、主語は自分以外になる
接続:動詞た形+(か)と思うと、と思ったら
例文:
①:雨が降ってきたかと思ったらすぐに止んだ。
②:赤ちゃんは寝ているかと思うと泣き出したりする。
③:天気が良くなったかと思ったら、また雨が降ってきた。
④:さっき昼ご飯を食べ終わったかと思ったらもうおやつを食べでいる。

〜か〜ないかのうちに

意味:「〜が終わった後すぐ」の硬い表現、〜が終わったかもわからないぐらいすぐ、自分の行動とはあまり関係がない結果が来る
接続:動詞辞書|た形+か〜動詞ない形+ないかのうちに→帰る〜帰らない、終わる〜終わらない
例文:
①:1分経ったか経たないかのうちに戻ってきた。
②:部長は新入社員の挨拶が終わるか終わらないかのうちに席に戻ってしまった。
③:電車のドアが開くか開かないかのうちに多くの乗客(じょうきゃく)が入り込んだ。
④:授業のベルが鳴り終わったか鳴り終わらないかのうちに教室を飛び出した。

〜次第

意味:「〜したらすぐ」の硬い表現、何かが一つ終わったら、その後すぐ〜をする
接続:動詞マス形+次第→終わり、帰り
例文:
①:雨が止み次第、出発だ。
②:準備ができ次第、すぐにお呼びします。
③:田中が帰り次第、そちらへ連絡させます。
④:私の仕事が終わり次第、そちらに合流します。

N2文法11

ものなら,もんなら

意味:「〜なら」の硬い表現、やっても「どうせ出来ない」という意味、「もんなら」は日常会話でよく使う
接続:動詞辞書形+ものなら
例文:
①:高校時代に戻れるものなら戻りたいな。
②:彼のことを忘れられるものならいますぐ忘れたい。
③:まぁー、やれるもんならやってみなよ。どうせ無理だろうけど。
④:勝てるものなら勝ちたいけど、相手が強すぎて歯が立たない。

歯が立(た)たない:2.抵挡不住,敌不过,不能理解。(相手が自分の技量をはるかに超えていて、とても取り組めない。)

(よ)うものなら

意味:「もし〜すると」の硬い表現、〜やったら悪い結果になる
接続:動詞う・よう形+ものなら → 行こう、帰ろう、始めよう、勉強しよう
例文:
①:ルールを破ろうものなら、痛い目にあうよ。
②:この先生の授業で隣の人と話しそうものなら、教室から追い出される。
③:社長の意見に反対しようものなら、クビになるかもしれない。
④:今ダイエット中でしょ?こんな時間にラーメンでも食べようものなら、太るよ。

痛い目に合う:1.=ひどい目にあう。 倒霉
追い出す(おいだす):1.赶出,逐出,轰出,撵出,驱逐出去。

ずにはいられない

意味:「〜したくてしょうがない」、我慢できないという意味
接続:動詞ない形+ずにはいられない
例文:
①:うわー!うますぎ!このラーメン屋、友達に教えずにはいられない。
②:彼の話はいつも笑わずにはいられないくらい面白い。
③:この料理はまずすぎて残さずにはいられない。
④:毎日つらすぎる毎晩飲まずにはいられない。

くらい⓪:1.大约;大概;左右;上下。2.像……那样;到……的程度。3.一点点;些许;微不足道。

1.<接续>
2.动词未然形+ずにはいられない
3.<意味>
4.表示无论如何都要这么做,或者克制不住这么做的愿望。相当于”不由得……”、”不禁……”、”忍不住要……”等意思。无法克制自己,自然地成为某种结果时的表达方式。「ないではいられない」表示相同的意思。
5.注意:主语只限于第一人称。当主语为第三人称时,句末要加上「~ようだ」「~らしい」。

ざるを得ない

意味:「〜しなければいらない」の硬い表現、ある理由で、やりたくはないけど、するしかない。
接続:動詞ない形+ざるを得ない
例文:
①:成績(せいせき)がとても悪かったので、もう一年大学に通わざるを得ない。
②:友達が交通事故にあったので、予定していた旅行を中止せざるを得ない状況となった。
③:仕事が終わらなかったので、今日は残業せざるを得ない。
④:あ、ちょうど今売り切れになったよ。今日は諦めざるを得ないね。

1.接在动词未然形之后,表示“不得不……”。

〜からといって

意味:「〜という理由だけで」の硬い表現、AからといってB、AとBが対比、ただAだけの理由でBするのは違うのでは、文末には「とは限らない」「わけではない」「べきではない」等、マイナスの意味がよく来る
接続:普通形+からといって
例文:
①:高いレストランだからといって、美味しいわけではない。
②:いくら親しいからといって、友達に多額のお金を借りることはできない。
③:台風だからといって、授業を休むべきではない。
④:たくさん勉強したからといって、必ずしもテストの点数が上がるわけではない。

いくら:1.(表不确定的程度)无论多少也……
必ずしも:1.〈后接否定和反问词语〉,(不)一定,(未)必。

〜といっても

意味:「〜(だ)けど」の硬い表現、AといってもB、Aは本当だけど、実際はbしかできない A>B
接続:名詞・普通形+といっても
例文:
①:泳げる(およげる)といっても5メートルくらいですよ。
②:中国語の資格を持っているといっても、まだ全然うまくは話せません。
③:彼は日本人といってもアメリカ育ち(そだち)なので、日本語は全然話せない。
④:ラーメンといっても、全部カロリーが高いわけじゃないよ。

N2文法⑩

~はともかく(として)

意味:「〜のことは考えずに」の硬い表現、AはともかくB、私が話したいのはB!!!Bが大事でAは後でもいい。
接続:名詞+はともかく
例文:
①:この店は見た目はともかく、味は良い。
②:結果はともかく、頑張ったかどうかが大切だと思うよ。
③:叶う(かなう)かどうかはともかくとして、夢は大きく持ちたい。
④:性格はともかく、彼本当に頭がいいね。

叶う(かなう②):1.能实现,能如愿以偿。

〜はさておき

意味:「〜のことは考えない」の硬い表現、AはさておきB、aを辞めて、Bをやりましよう。
接続:名詞+はさておき
例文:
①:雑談はさておき、本題に入ろう。
②:誰かが来るかはさておき、今日の飲み会楽しみですね。
③:仕事の話はさておき、今は食事を楽しみましょう。
④:そういう細かい話はさておき、私がそこで働けるのかが問題ですよ。

細かい(こまかい③):1.小,细,零碎;详细,微细,入微,精密,仔细;吝啬,花钱精打细算。

〜を問わず(とわず)

意味:「〜は関係ない」の硬い表現、どんなA(条件)でも問題なくB、告知文によく使う、対(つい)になった名詞がよく前につく
接続:名詞+を問わず
例文:
①:恋愛は、年齢を問わずできるものだ。
②:そのパーティーには男女を問わず参加できます。
③:このサービスは、国内外を問わず利用できる。
④:私の会社では国籍(こくせき)を問わず社員を採用しています。

〜にかかわらず、にかかわりなく

意味:「〜は関係ない」の硬い表現、(自分の考えで)〜をする場合も使う、どんなA(状況)でもB
接続:名詞+に関わらず(にかかわらず)、にかかわりなく
例文:
①:大きさに関わらず値段は同じです。
②:値段にかかわらず、その服は買うつもりだ。
③:行く、行かないにかかわらず、連絡をください。
④:どこに住んでいるかにかかわらず、交通費は一日あたり1000円支給(しきゅう⓪)します。

名词+あたり,表“平均……”

〜にもかかわらず

意味:「〜だけど」の硬い表現。普通はしないけど、〜をする;AにもかかわらずB、AとBが対比(たいひ)、対立のものがくる
接続:名詞、普通形(ナ形だ→な/である、名だ→名の/である)+にもかかわらず
例文:
①:冬にもかかわらず、半袖(ほんそで)のシャツを着ている。
②:「君の名は」という映画、昨日見たにもかかわらず、今日もまた見にいってしまった。
③:今日は平日にもかかわらず、たくさんの方に集まっていただきありがとうございます。
④:私のおばあちゃんは80歳にもかかわらず、いつも海外旅行に行っている。

〜ものの

意味:「〜が」の硬い表現、こうなると思ったが、違った
接続:動詞・形の普通形(ナ形だ→な/である)
例文:
①:iPhoneを買いに行ったものの、在庫(ざいこ)がないと言われ、結局手ぶらで帰ってきた。
②:熱は二日前に下がったものの、まだ咳が止まらない。
③:ジムに登録したものの、忙しくてなかなか行けない。
④:免許をとったものの、運転させてもらえない。

手ぶら⓪:1.【形動】 ;空着手,赤手空拳。(手に何も持たない様子。)

N2文法⑨

わけがない

意味:絶対に〜ない、強い否定
接続:普通形(ナ形だ→な/である、名だ→名の/である)+わけがない
例文:
①:あの人が私のことを裏切るわけがありません。長い付き合いですから。
②:今から出発して間に合うわけがない。
③:あのブランドのバッグがそんな安いわけがないでしょ。偽物(にせもの)じゃない?
④:10万円で世界一周なんてできるわけがないでしょ?

わけではない

意味:「〜とは言えないが…」、弱い否定
接続:普通形(ナ形だ→な/である、名だ→名の/である)+わけがない
例文:
①:あの人のこと嫌いなわけではないけど、付き合うのは無理かもしれない。
②:別に怒っているわけではないけど、もうしないように気をつけてね。
③:経済に興味がないわけではないが、内容が難しいからなかなか勉強する気になれない。
④:日本に帰りたいわけではないけど、少しだけ日本食が恋しい。

~どころか

意味:「〜のではなく、(さらに)」考えていたよりさらにひどい予想しは大違いだよ、「ばかりか」は「予想とは違う」という意味です。
接続:名詞、普通形(ナ形だ→な/である、名だ→名の/である)+どころか
例文:
①:彼と仲直りするどころかまた怒らせてしまった。
②:結婚どころか彼氏もまだいない。
③:優勝どころか、決勝にも進んでいない。
④:海外で暮らしている娘は、日本にいる私にテレビ電話どころか、メールすら送ってこない。

〜ものか

意味:「絶対〜ない」、「わけがない」と同じ意味、ここでは常識を表す「もの」ではなく、自分が他人に感情を表現するときの「もの」
接続:普通形(ナ形だ、名詞+だ>な)+もの
例文:
①:こんなまずい料理、食べられるものか!
②:ここで諦めるものか。目標達成(たっせい)まで頑張るぞ!
③:自分勝手なあの人が助けてくれるものですか、絶対にありません。
④:親に自分の夢を反対されたからって諦めるものか。

〜わけではない

意味:「必ずしも〜ではない」の硬い表現、例外を言う時に使う
接続:普通形(ナ形だ→な/である、名だ→名の/である)+わけではない
例文:
①:仲が良ければなんでもしていいわけではない。
②:全員が合格できるわけではないので、頑張って勉強してください。
③:あの人はいつも優しいわけけはない。
④:イケメンなら絶対モテるわけではない。

〜と言うものではない

意味:「(必ず)〜ではない」の硬い表現、ここでの「もの」は常識に関する「もの」、常識とは違う(ものではない)話を強調したい時に使う
接続:普通形(ナ形だ、名だ→だ抜き)+と言うものではない
例文:
①:人生はお金があれば幸せと言うものではない。
②:恋愛は人生において絶対に必要というものではない気がする。
③:スポッツは頑張れば、いいというものではない。勝たないと意味ないんだ。
④:仕事が辛い(つらい)からといって辞めれば全て解決するというものではない。

N2文法⑧

〜よがない

意味:「〜できない」の硬い表現、「方法」や「手段」がなくて「できない」という意味
接続:「マス」形+よがない
例文:
①:私の母の手料理は文句のつけよがないほど美味しい。
②:彼女の笑顔はもう天使としか言いよがないほど可愛い。
③:給料が2倍に上がってもう最高としか言いよがないほどうれしいです。
④:電話番号を知らないので連絡しよがないですね。

〜どころではない

意味:「今は忙しすぎて〜できない」「する場合ではない」
接続:名詞・辞書形+どころではない
例文:
①:受験勉強が忙しくてお正月休みどころではない。
②:お金がなさ過ぎて遊びに行くどころではない。
③:漫画が面白過ぎて、もうテスト勉強どころじゃない。
④:本当はオレオレ詐欺(さぎ①)でしたが、もうその時は疑うどころではなかったんです。

〜末に

意味:「〜した結果」の硬い表現、「長い期間」〜した後や「何回」も〜した結果
接続:名詞の・動詞た形+末に
例文:
①:何回もの実験の末に、納得のいくデータを手に入れた。
②:長期間にわたる議論の末に、結論(けつろん)を出しました。
③:いろいろ悩んだ末、留学することにしました。
④:あの子は長い就職(しゅうしょく)活動の末、最近ようやく採用されたのです。

ようやく:1.终于,好不容易。期望,盼望很久才实现。2.勉强,好容易,总算。3.渐渐,逐渐。4.同:漸く。

〜あげく(挙句)

意味:「〜した結果」の硬い表現、悪い結果が来る
接続:名詞の・動詞た形+あげく
例文:
①:散々(さんざん)迷ったあげく、結局何も買わなかった、時間がもったいない(3.可惜的,浪费的,糟蹋掉的)。
②:議論のあげく、結局何も決まらなかった。
③:今日は学校に遅刻したあげく、宿題を家に忘れてしまった。
④:散々悩んだあげく、結局何も食べられませんでした。

〜ところだった

意味:「(もう少し)〜する直前だった」、もう少しで〜する直前だったが、結局しなかった。
接続:動詞辞書形/ない形+ところだった
例文:
①:危(あや)うく交通事故起こすところだった。
②:え?宿題、明日までだったの?完全に忘れるところだった。ありがとう。
③:あの店員さん話がうま過ぎて、もう少し買うところだった。危ない、危ない。
④:空港に着いた時間が遅過ぎて、飛行機に乗れないところだった。

〜ずじまい

意味:「〜できなかった」「したかったのにできなかった」、つまり「やりたかったのにやらないで終わり」
接続:動詞ない形+ずじまい
例文:
①:何回も謝ったけど、結局父には許してもらえずじまいだった。
②:彼女とは仲直りできずじまいで卒業してしまった。
③:彼女には一回も会えずじまいで、悲しい思いをしました。
④:せっかく大阪に来たのに、たこ焼きを食べずじまいで、帰ることになってしまいました。

N2文法⑦

~ かねる

意味:「〜できない」の硬い表現、「〜が出来ない」から断る使う、なので、ネガティブな表現
接続:「マス」形+かねる
例文:
①:私にはわかりかねますので、窓口で対応いたします。
②:その説明では納得しかねるな。書類をもう一度作り直して欲しい。
③:見るに見かねて弟の片付けを手伝うことにした。
④:申し訳がざいません。期日までに回答(かいとう)を差し上げることが出来かねます。

〜かねない

意味:「悪いことが起こる可能性がある」の硬い表現
「かねる」と同じで、ネガティブな表現
「かねない、恐れがある」は同じ意味
「かねない」→自分の予想
「恐れがある」→データを参考にしたより客観的(きゃっかん)な予想
接続:「マス」形+かねない
例文:
①:このまま放置しておくと、大きな問題になりかねない。
②:社員と社長が対立している。このままだと会社が倒産しかねない。
③:そう簡単に個人情報を他人に教えると、後で、悪用されかねないですよ。
④:三日の夜から四日の朝にかけて、東北地方で大雨の恐れがあります。

〜がたい

意味:「〜にくい、〜づらい」の硬い表現
不可能ではないが「やりにくい、やりづらい」という気持ちを表す。
「にくい」は物理的なものに、「づらい」は心理的なものに使う、Example:フォークがなくて食べにくい/見た目が怖くて話しづらい。
接続:「マス」形+がたい
例文:
①:この服はボロボロだが、おばあちゃんからのプレゼントなので捨てがたい。
②:人を殺すことは許しがたい犯罪です。
③:忘れがたい思い出ができた。
④:普段日本では経験しがたいようなことが出来て嬉しかったです。

N2文法⑥

〜を抜きしては、〜抜きでは

意味:「〜がなければ(ダメ)」、それが無いならダメ、という意味、なので、後ろには否定表現がくる
接続:名詞+を抜きにしては
例文:
①:あなたを抜きしては私の人生は語れません。(語れ:かたれ)
②:国の援助抜きでは、この計画は実行できない。
③:この仕事は彼に抜きしては、成功できないだろう。
④:日本食はラーメンを抜きには語れません。

語る:【他动词・五段/一类】1.谈,讲,讲述。2.说唱。

〜ないことには

意味:「〜(で)ないと(絶対できない)」、その条件でじゃないと絶対ダメ!なので、後ろには否定表現がくる
接続:ない形、い形くない、な形でない、名詞+で/がない + ないことには
例文:
①:君が戻らないことには何も始まらない。
②:部屋が静かでないことには、撮影できない。
③:実際やってみないことには、成功できるかどうかわからない。
④:味については書きません。なぜなら、実際に食べないことには、この素晴らしさが絶対わかりませんから。

〜としたら

意味:もしも〜なら、AとしたらB→現実には違うことを表す。
接続:普通形+としたら
例文:
①:もし私がこの仕事を辞めるとしたらどう思う?
②:もし彼がイケメンだったとしたら女性にモテるだろうな。
③:ベトナムに旅行するとしたら、どこがいいですか?
④:もし私が店長だったとしたら、’日本語のメニューも準備したのになあ’と思いながら椅子に座りました。

〜となったら、〜となれば

意味:もしも〜なら、AとなったらB→現実になるかもしれない事を表す。「となれば」は過去形に接続できない
接続:名詞、普通形+となったら
例文:
①:海外へ移住するとなったら、手続きが大変だよ。(手続き:てつづき)
②:コンサートが中止となれば損失は大きい。
③:税金が下がるとなれば、景気が良くなると思います。
④:なので、皆さんが日本に旅行するとなったら一度来てみたらいいお思います。